施工事例

“この家でよかった”を、もう一度。

★外壁塗装工事

【外壁】
シルビアUVプロテクトフッ素クリヤー(日本特殊塗料)
【付帯部】
1液ファインフッ素UV(日本ペイント)
【価格】
約140万円
【期間】
約1か月 29人
【悩み】
早め、早めのお手入れをして安心して暮らしたい。

【ワンポイントの魅力解説】

築10年を迎えた2017年、まずは劣化が進みやすい屋根のみを先に塗装し、
外壁については状態を確認したうえで、「まだ塗装するには早い」と判断しました。
 
その後、5年が経過した2022年。
外壁の防水性やシーリングの劣化が見え始めたタイミングで、
外壁塗装をご提案・施工させていただきました。
サッシ廻りや外壁の目地に入っているシーリングは、雨水の侵入を防ぐための大切な役割を担っています。
劣化が進むと、ひび割れや隙間から雨水が入り込み、外壁の内側にダメージを与える原因になります。
そのため今回は、既存のシーリングをすべて撤去し、新しく打ち替えを行いました。
外壁の仕上げには、既存の外壁デザインをそのまま活かせるフッ素クリヤー塗料を採用しました。
色を塗り替えるのではなく、今の風合いや模様を残したまま、紫外線や雨から外壁を守ることができます。
「築年数が来たから」と一括りにするのではなく、今の家の状態を一つひとつ確認しながら、
今はここまでで大丈夫、という判断をお施主様と共有しました。
 
今回の外壁塗装は、外壁の状態を見極めたうえで、
本当に必要な工事だけを行った外壁塗装です。

現地調査を行ったところ、外壁全体の状態は比較的良好でした。
大きな色あせや塗膜の剥がれもなく、外壁そのものに深刻な劣化は見られませんでした。
一方で、サッシ廻りや外壁の目地に施工されている、シーリング材の切れや破断が多く確認できました。
 
シーリングは、外壁材の継ぎ目やサッシの隙間から、雨水が入り込むのを防ぐための重要な部分です。
このシーリングが劣化すると、ひび割れや隙間から雨水が侵入し、
外壁の内側にダメージを与える原因になります。
外壁の見た目はきれいでも、こうした見えにくい部分から劣化が進んでいるケースは少なくありません。
今回は、まさにその状態でした。

高圧洗浄後、古いシーリング材の撤去を行いました。
シーリング材は、ただ埋めればいいわけではありません。
十分な“厚み”がなければ、本来の防水性能を発揮できません。
古いシーリング材の上から重ねるだけでは厚みが確保できないため、今回は古いシーリング材をすべて撤去しました。
外壁はクリヤー仕上げのため、模様を傷つけないよう慎重に作業しました。

今回使用した塗料は、外壁の意匠をそのまま活かせる、UVプロテクトフッ素クリヤーです。
メーカー仕様は2回塗りですが、私たちはあえて“3回塗り”で仕上げました。
理由は「しっかりとした塗膜の厚みを確保し、外壁を長く守るため」です。
 
クリヤー塗装は、見た目では塗膜の厚みが分かりにくい工事です。
だからこそ、規定回数を守るだけでなく、「どれだけ保護できるか」を基準に判断しました。
また、ローラーだけに頼らず、細かな部分は刷毛を使用。
塗り残しが出やすい箇所こそ丁寧に塗り込み、ムラのない美しい仕上がりと、耐久性の両立を図っています。
“回数を守ること”よりも、
“守れる塗膜をつくること”。
私たちはそこを大切にしています。

今回はクリヤー塗装(透明仕上げ)のため、シーリングは塗装後に打つ「後打ち」で施工しました。
その理由は、クリヤー塗膜が非常に“硬い”からです。
 
建物は一年を通して、
・夏は熱で膨張し
・冬は冷えて収縮します
外壁の目地部分は特に動きやすい箇所です。
この“動く目地”の上に、
硬いクリヤー塗膜を先にかぶせてしまうと、目地が伸び縮みしたときに
硬い塗膜がその動きについていけず、後から塗膜が割れてしまう可能性があります。
動く部分には、最後に柔軟なシーリング材を施工する。
それが、長持ちさせるための基本です。

【シーリング施工の工程と理由】
 
①ボンドブレーカー(3面接着防止)
目地の奥までシーリングがくっついてしまう
「3面接着」になると、動いたときにうまく伸び縮みできず、
引っ張られて破断しやすくなります。
そこで、あえて奥には密着させず、2面でしっかり伸縮できる状態をつくります。
これは耐久性を左右する重要な工程です。
 
②プライマー塗布(密着性向上)
シーリング材がしっかり密着するよう、専用のプライマーを塗布します。
この工程を省くと、数年後に“剥がれ”の原因になります。
見えなくなる部分ですが、ここが甘いと長持ちしません。
 
③シーリング充填
規定の厚みを確保しながら充填し、空気を残さないように押さえて仕上げます。
シーリングは“厚み”が命。
薄いと伸縮に耐えられず、
早期破断につながります。
 
目地は雨水の入口になりやすい部分だからこそ、基本工程を省かず、動きを想定して施工しています。

塗装工事が完了したあと、足場を解体する前に窓の清掃を行いました。
足場がある今のうちでないと、高い位置の窓まではしっかり手が届きません。
せっかく外壁が綺麗になったのだから、窓もすっきり、綺麗な状態で見ていただきたい。
そんな思いで、最後に窓を拭き上げました。
 
工事中、敷地内に停めてあったお車の汚れにも目が留まりました。
毎日使う大切なお車ですので、工事とは直接関係ないかもしれませんが、
気持ちよくお使いいただけたらと思い、洗車をさせていただきました。
 
塗って終わりではなく、最後まできちんと仕上げる。
「こんなところまでやってくれるんですね」
そう言っていただける仕事を、これからも続けていきます!

今回の工事のポイント

今回の工事は、外壁の意匠を活かす“クリヤー塗装”が中心でした。
 
そのため、
・規定2回塗りのところを3回塗りで塗膜の厚みを確保
・細部は刷毛を使い、塗り残しを防止
・クリヤー塗装に適した“シーリング後打ち”施工
・3面接着を防ぎ、伸縮に対応できる目地構造
・プライマー塗布による密着性の確保
 
見た目だけでなく、
「なぜそうするのか」を考えながら進めた工事でした。
 
建物は日々、温度変化や揺れによってわずかに動いています。
その動きを想定し、塗膜とシーリングの相性まで考える。
回数を守ることよりも、
守れる塗膜をつくること。
仕上がりの美しさだけでなく、
これから先も安心して暮らしていただける状態にすること。
それが今回の工事で大切にしたポイントです。

塗装という仕事は、ただ塗料を塗れば終わり、という単純なものではありません。
人の手で、心を込めて仕上げる仕事です。
だからこそ私たちは、
「どうすればこのお家がもっと長持ちするだろう」
「どうすれば施主様に誇らしく思っていただける仕上がりになるだろう」
そんな想いを持って、一つひとつの作業に向き合っています。

目の前のお家を“ただの一軒の現場”とは思っていません。
そこにはご家族の思い出があり、これからの暮らしがあります。
だからこそ、“塗り替え”を任せていただく責任を胸に刻み、誇りを持って施工しています。
お客様に「頼んでよかった」と心から思っていただくために。
そして、私たち自身が「この仕事は誇れる」と胸を張れるために。
──それが、カブラギ・デザインテックの塗装に込めている気持ちです。

【担当者のまとめ】

長い間お世話になりました。
カブラギ・デザインテック(株)で塗り替え工事をさせていただき、ありがとうございました。
これからも点検をさせていただきますので、どうぞよろしくお願い致します。