

兼子様は当初、ご夫婦が住まなくなったら、この家は壊すつもりでした。
しかし、東京で暮らす息子さんから、「あと10年ぐらいしたら、この家に戻ってくるから。」
と言われたことで、この家の将来が変わりました。
そこで私たちは、ただ傷んだところを直して塗装するのではなく、
「これから、この家をどうしていくのか?」を先に整理しました。
そこから生まれたのが、「次の世代へ、安心して引き継げる住まいへ。」というコンセプトです。
このコンセプトを基準に、どこまで直すのか、
どんな工事をするのか、そしてどんな色に仕上げるのかを一つずつ決めていきました。






今回の工事で特に大切にしたのは、完成すると見えなくなってしまう部分です。
雨水の影響で傷んでいた外壁は、そのまま上から塗るのではなく、
傷んだ部分を撤去して、下地から補修。劣化していたシーリングも撤去し、新しく打ち替えました。
外壁は下塗りを2回行い、下地を整えてから上塗りを2回施工。
部と下部で色を塗り分け、これまでとは違った印象の住まいへ仕上げました。
塗装が終われば、下地補修や下塗りは見えなくなります。
しかし、次の世代へ家を残していくためには、
見えるところだけでなく、見えなくなるところまできちんと直しておくことが大切です。
今回の工事は、ただ家をきれいにするための塗装ではなく、
「この家をこれからどうしていくのか」から考えた工事です。

